堂々巡り
『一体どうしたいんだ、あなたは。』
明日の朝は雨が降るという。
「あしたは自転車ですか?雨みたいですよ。」
「あ、じゃあバスで来ようかな。」
「いいなぁ~自分も自転車通勤しようかな。」
「カラダ大丈夫ですか?あんまり無理しないほうがいいんじゃないですか?」
「年寄り扱いしないでください。」
「あ~じゃあやっぱり自転車で?」
「足悪いんでこげないんですよ、自転車。ひざに血がたまって注射器で血を抜くんですよ。」
「あぁ~。」
「この間なんかスクワット100回やって血がたまって。」
「・・・。なんだかちょっと怖いですね。」
「血ですか?」
「ちょっと怖いな。」
「注射器100本分なんすよ。」
「・・・。かわいそうに、体・・・。」
会話はそこで終わった。
仕事中の静かな部屋で、病気のことや、その他いかに自分が不幸でかわいそうかを話し、頻繁に平穏を破る。
時間が空くとずっと職場や仕事に対しての不満、愚痴を話している。
辞めればいいのに。
共感すると拒絶し、受け流すと冷たいという。
どこかにこんな人いたなあ。
あ、私。こんな部分持ってる。
すいません。
神様、鏡を見せてくださってありがとうございます。