『アルケミスト』
ずいぶん前に買っていて、最後の部分だけ読まないまま年月が過ぎてしまった。
その時読んでわからなかったことが、いまは分かる。
時間の経過や経験っていうのはありがたいことだと思う。
(人間、年月で熟成するのか腐るのか、それは分からない。ある部分では熟成されるし、ある部分では腐ってしまうかもしれない。)
なんとなくこれ違うな、こっちは違うな、とかすかな予感や感が働く時がある。
その声を無視し続けると苦しいことになる。結局その声は正しいから。
怖くて逃げたいという声に毎回従うか?
どうしましょうね。多分、逃げって分かってるのがホントの声かも。
面倒だからやりたくない、できれば何もせずやり過ごしたいと思っているとか。
前兆について書かれている。ピンとくること。なんとなくそう思うこと。ふとした時に浮かんだこと。
それに素直に従わなければ、いずれメッセージは届けられなくなる。
たくさんのメッセージが与えられているけれど、気が付かずにいることは多いのだろう。気が付いても、日常や社会常識、ルール(ローカルな)、そこから離れては生きて行きにくい。
自分の感覚ややりたいことを優先しては村八分になるから、という理由で羽も牙ももぐ。生きて行くため、と言い聞かせ賢明な判断だと納得させる。
でもその時はそれが大人な選択だと満足しても、そのあと時間がたつにつれてあれでよかったんだろうか、別の道があったんではないだろうかと心がさまよい始める。
ここでは前兆に従えと書かれている。
全力で何かをなそうとするとき、全宇宙がそれをかなえようと助けてくれると書かれている。
いまの連続が未来で、未来を良くしようと思うなら、いまを変えなくてはならないと。いまを良くすれば未来も良くなると。
「いま」しかない。「いま」しか生きられない。「いま」しか行動できない。
いま一生懸命生きているか、全力で楽しんでいるか。全力?? あぁ、しんどい(笑)
肩で息するような生き方はしたくない。
この先きっかけがあれば○○するんだ、○○があれば変わるんだ。
なんて。そんなの待ってちゃダメ。そんなとき来ない。やらない言い訳してる。
いま、生活の中に快適を。仕事にやりがいを。収入UPの手立てを。
小さくていいから。自分のサイズでいいから。始める。
誰かと一緒でなきゃ生きられない?
のめりこむ対象が必要?
共依存?
それ、いけないこととは思わない。
自立とか独立とか、一人で生きていける力をつけるとか、格好いい。強いしたくましい、あこがれる。
でもそれ、全員に当てはまるの?
誰かと溶け合って絡み合って生きて行くことが本望なら、我慢して引きちぎられるようなことしなくていい。
尽くせば尽くすほど、相手は腑抜けになるので注意が必要。つまり、「私なしでは生きられない」ほどに尽くしたんでしょう。気が付くと尽くすのは私ばかり、相手は何もしない、こき使われるだけになってませんか。
私なしでは生きられないようにしたくて、結果そうなると、その人はどうしようもないほど依存体質の人になる。
尽くしすぎる人の周りには、尽くされて依存して自分では何もできない人がゴロゴロしている。