重さと深さ
この1年、目の回るようなバタバタした、要領を得ないという残念な時間を過ごしてきた。
考えがまとまらずあれこれと気が散って何も完成しない。気持ちもフワフワとしていたことが多かった。
いつからだろう、10月に入る少し前からなんとなく気持ちが落ち着いてきてそれに伴い周囲も緩和。
尖がっていたり風が吹いていたのがピタッと止んで、まだ落葉には早いけど橙色の葉っぱがしっとりとぬれて、幾重にも公園に重なって落ちているように、湿度と重みを感じるようになった。
言葉少なに落ち着いて考えを絞るような。人との関係ももう敢えて冒険しないような。
自分がこの人となら、この場所なら、この仕事なら、他はもういいんだと思うような流れが来ている。
自分もクローゼットの整理をするように様々なかかわりを絞ろうとする。
でもここでふと立ち止まる。
自分が取捨選択をするということは誰かにもそれをされるということでもある。
それを思うとき、こころがチクッとなる。
寂しいな。
どんな感情があってもいい。
ときには情けなくてもいい。強がってないで頼ったっていいじゃない。
○○されたら寂しいなと被るほうを想像するとただ辛くなる。
自分だってきっと誰かを傷つけている。
自分がどうしたいのか、何を選びたいのかをハッキリさせると怖くない。
Michi Kurumi ∞