ひとりでひとりの洞窟に入ってる
ひとりでひっそりと誰にも分からぬよう、迷惑をかけることのないようにひっそりと
人々から離れ静かにしているつもりなのに、誰にも見つかっていないはずで、みんなは気が付いていないはずなのに
そう思っているのが自分だけなんだって気が付いて少し恥ずかしい。
ひとりだと思っていること、自分は静かに遠慮しようと思っていること
また再びひとりサイズの洞窟にこもったこと
ぜーんぶまる見え。
まる見えみたい。周囲には手に取るようにその凹み具合とかバレているようで
知らぬは己のみ。
スケルトン。隠しているつもり、隠していたいのに、見えてしまっている。
ハズイ。
それとも全く意識せずにこころの奥の
『たすけて』
が、滲んでしまっているのかもしれない。寂しいよ、って。
ありがとう、いつも自分の気持ちにも周囲の気持ちにも鈍感なんだ。
忘れてしまうの。
みんなに助けてもらってるってことを。
ひとりで生きてんじゃないってことを、忘れてしまうんだ。
自分のことだけを見つめていて、周りの思いやりに気が付かない。
それが愛情や友情だってことに。
どうして忘れてしまうんだろう、分からないんだろう。
気持ちを汲めないなんて、自分こそ周囲の人を寂しくさせているだろうに。
・・・また忘れたら思い出そう。
おばあちゃんになるまで生きているかわからないけど
忘れては思い出し、ふとした時に自分が人様のありがたみを忘れているんだってことに再び気が付き、何度も繰り返していこう。
きっとそれが生きるテーマ。